フィンランド旅行Ⅶ ヘルシンキの町で起きた奇跡
2015/12/24
街並みを楽しみながら散策しているうちに、嫁が一軒の素敵な土産物屋に入りました。
嫁は美しいガラス細工のネックレスを大事そうに見ていたのですが、うっかり手が滑って落としてしまいました。
ネックレスに言わなければバレないくらいの小さな傷が付きました。
人一倍責任感が強い嫁は、そのネックレスをレジに持っていきました。若くて人の良さそうな女性店員さんが、笑顔で迎えてくれます。
嫁は、店員さんに気を使わせたくないと思い、落として傷が付いてしまったことは言わずに買おうとしました。
そのときです。奇跡が起きたのは…。
商品を包装していた店員さんが、ネックレスを床に落としてしまいました。ネックレスには、今度ははっきりと分かる大きな傷が付きました。
世界に2つと同じ物がないガラス細工なので、店員さんは何度も何度も謝りながら、新しいネックレスを持って来てくれました。
嫁は、傷1つない新品のネックレスを手に入れ、さらに、その店員さんが作った手作りのバッチをもらいました。
僕は子どもの頃読んだ、湖の中に斧を落っことした寓話を思い出しました。土産物屋の店員さんは、金の斧をくれた女神のように美しい笑顔を持っていました。嫁が手に入れた新品のネックレスは、最初に選んだものより少しだけ色合いがダークな青い素敵なネックレスです。
フィンランド人は、世界一コーヒーをよく飲む国民だそうです。僕らも1日の終わりに、カフェでおいしいコーヒーを飲みました。