福祉の難しさ
2015/12/25
出張で千葉県の南の方に行ってきました。これは美味しい物でも食べなきゃ損!!というわけで、木更津駅の近くで見つけた『大番』というお店で「にぎり寿司定食」(980円)を食べました。
さすがは漁港の近くにある町というだけあって、値段のわりにはネタが新鮮で美味しく、サラダと茶わん蒸しと食後のコーヒーまで付いていて、すごくお得感がありました。普段はデスクワークばっかりなので、たまには出張も良いものです。
食べ物の話が先になってしまいましたが、多くの学びもありました。
行政の福祉関係の方とお話しをしたのですが、その方は先週1週間、福島県いわき市に派遣されていたとのこと。震度6弱の地震や停電を初めて経験したとおっしゃっていました。
でも、それよりも困ったことは、生活資金を貸し出す窓口を担当したとき、借りに来る方の多くが被災して本人確認できるモノを何も持っていないこと。家が流されたという人の申し出を断ることは出来ず、かといって1つずつ確認する人手もなく、、、貸与が実際は給付になってしまうことも覚悟して貸し出しを行ったそうです。関係者の方の中には、それらが暴力団の資金に多く流れているという懸念を抱いている方もいたとか…。
ルールにのっとって対象者を絞り込めば、不正受給は減るけれども本当に困っている人がもらえなくなるリスクが高まる。性善説を信じて来る者拒まずで支給したら、助かる人も大勢いるけれども不正にもらってしまう人が出るリスクが高まる。福祉の本来の意味を考えれば後者を選ぶべきである気がするけど、社会全体で考えると失われるものも大きい。
このあたり非常に難しい問題だと思います。